【ヘンプ素材の魅力】最もエシカルなヘンプ素材の特徴と一般に出回る「麻」はヘンプではないという話
麻といえば、どんな素材を思い浮かべますか?
一口に「麻」と言っても種類は様々。
私がこれから紹介するのは、
「大麻おおあさ」(ヘンプ)のお話です。
ご存知でしょうか?
ラミー(苧麻)
ヘンプ(大麻)
ジュート(黄麻)
マニラ麻(アバカ)
サイザル麻(ヘネケン)
など日本では40〜50種類と麻にはたくさんの種類があるのですが、それぞれ種類は異なります。
今回は日本で主に見られる、リネン、ラミー、ヘンプを取り上げて話を進めていきます。
そう、その辺に売っているお洋服、表記が「麻」となっていてもそれは「ヘンプ」ではないのです。「麻布」と調べても、出てくるのはリネンばかり。なんだか悲しいことにヘンプは現在「指定外繊維」の部類になっています。ヘンプでできている商品は、「麻」ではなく、「指定外繊維(ヘンプ)」または「ヘンプ」と表記されています。
知人がヘンプ素材の草木染めの衣料品を作っているので最後に紹介しますね。
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何が違うの?ヘンプ、リネン、ラミーとコットン。
苧麻/ラミー Ramie
ヘンプ同様に日本で古くから繊維として使われてきました。
麻100%と表記されている場合は、このラミーの場合が多いです。
質感は少し固めで、シャリ感があり、ヘンプやリネンよりも光沢を持ちます。
これは「麻」と表記されます。
リネン Linen
リネンは主にヨーロッパが原産です。
ラミーよりも柔らかく、シワになりますがラミーほどではなく、ラミーに比べて光沢はなくマットな雰囲気があります。
衣類も多く出回っていて、愛用している方も多いのではないでしょうか。
これは「リネン」または「麻(リネン)」などと表記されます。
ヘンプ Hemp
ラミー同様に日本で古くから繊維として使われてきたヘンプ
ヘンプの吸水・吸湿性」「発散性」「抗菌性」は、ラミーやリネンよりも優れ、紫外線は99%カットされると言われています。
またラミー、リネンに比べ栽培期間中も農薬の必要がほとんどなく、環境負荷にも優しい素材として今では中国がヘンプ栽培に力を入れ、出回るヘンプ布の大半は中国産となり、中国の大麻産業は拡大し続けています。
これは「指定外繊維(ヘンプ)」や「ヘンプ」と表記されます。
ヘンプはとことんエシカル!
見た目からして全く異なりますよね。それぞれ属する科も違います。ですから、性質も異なるのです。麻といえども最も機能性に溢れ、環境に優しく、持続可能な作物でエシカルな素材は「ヘンプ」なのです。
この3種の中でも特にリネンはデリケートで栽培が難しく、土地を痩せさせてしまうと言います。
また一度収穫したら5〜7年は土地を休ませてあげないといけません。
その点ヘンプは土壌改良の効果があり、痩せた土地を蘇らせると言われています。毎年栽培することも可能でヘンプを植えた後の土地はフカフカになるとか。
害虫や雑草にも強い植物なので、栽培に農薬や化学肥料をほぼ必要としないことも、ヘンプの魅力です。リネン、ラミーは通常農薬、化学肥料を使用する傾向にあります。無論、昔は無農薬だったでしょう。
ヘンプはとことんエシカルな植物というわけです。
わかりやすいようにコットンを例に挙げてみます。
コットンは着ているだけで環境破壊?!
コットンの栽培面積は2%なのに対し、農薬使用量は全使用量の26%を占める。米国に至っては全農薬の50%近くがコットンの栽培に使われていいる。
コットンもまた、農薬の空中散布なしでは栽培が困難とせされています。空中散布どころか種子にあらかじめ虫に食われないよう、防虫剤を散布。
栽培期間中も虫が付きやすいので化学薬剤、化学肥料、除草剤、殺虫剤ととことん薬漬け。
加えて収穫時には人工的に枯らさないと葉の葉緑素がコットンについてシミになってしまうために、枯葉剤を空中散布。(ベトナム戦争で使われた枯葉剤です)
さらに紡績時には化学薬剤を使い、加工には漂白剤、化学染料、防腐加工材など化学薬品のオンパレード、工業廃水も大量に放出され環境破壊が問題となっています。
オーガニックコットンを栽培されている方は大変な努力があるということですね。ヘンプはそれらをほとんど必要とすることがありません。
正し、日本ではヘンプの栽培に免許が必要なところが厄介なところ。そして現状は免許がほぼ100%降りないようです、、、
木綿布は最近の話
日本は世界最古の大麻文化を持つと言われていて、
日本人と古くから関わりがあるのがヘンプとラミーです。
日本で綿が普及したのは江戸時代初期から。
明治以前の日本人は綿よりもヘンプだったのです。
麻は人類最古の繊維と言われていて日本では縄文時代から身にまとっていたようです。
現在日本で「麻」と表記されて出回るリネンは、明治に入ってから国内で量産されるようになりました。
日本神話である古事記の「天の岩戸伝説」の中でも大麻について記されています。
太陽神、天照が天の岩戸に隠れ、世界が闇に包まれたとき、世界に光を取り戻そうと八百万(やおよろず)の神々が集まり、大神楽を行った。その時、指揮を執っていた神官が手に持っていた榊(さかき)の先につけられていたものが大麻だった。
参考:地球学校 P76
江戸時代初期から普及し始めた綿が今となっては当たり前、ましてや化学繊維で溢れた今、ヘンプは完全に忘れ去られているような社会になってしまっていることがすごいですね。そこまでして抹消したかった文化ということです。
では、ヘンプがスタンダードだった頃、どのようにして使われていたのでしょうか。
日常のヘンプは身の回りに
大麻はかつて、日本全国に自生していて江戸時代、穀物以外に重要な収穫源、三草四木(大麻、紅花、藍、桑、楮こうぞ、漆、茶)として親しまれてきており、日常生活に欠かせない植物で、繊維からは
着物
下駄の鼻緒
蚊帳
魚網
畳の縦糸
など、様々なものに姿を変えて利用されていたのです。
だから昔のものは長持ちしたということですね。
後述しますがヘンプの強度はコットンをはるかに上回るのです。
神道のヘンプは罪汚れを払うために
神道では神社のしめ縄や鈴縄、横綱の化粧回し、巫女さんの髪結いなど神聖な植物として位置付けされ、今でも伊勢神宮や出雲大社のしめ縄、鈴縄に大麻が使われているのは有名です。
大麻には罪穢れを払える力があると言われており、神社で神官がお祓いのときに使う”祓え”の道具として大幣(おおぬさ)が使われます。
日本人は太古から、大麻の万能で神聖な力を見抜いていたと言うわけです。
最も強靭な天然繊維、ヘンプの性質
ヘンプは綿の
・8倍のひっぱり強度
・4倍の耐久性
を持ち、天然素材の中で最も強靭と言われるほどの強さを誇ります。日本で「麻」の表記で販売されている衣類は何度も購入し愛用してきましたが、ヘンプ100%ほどの強度はありません。
リネンは特に弱いと感じます。
そして,
ヘンプは免疫力を高め電磁波や放射能を中和する力があると言われおり、ヘンプ100%の生地には90%以上のUVカット率があるとも言われています。
電磁波に関しては面白い話があります。
現代科学ではまだ認知されていない波動測定器があります。この測定器で携帯電話を測定するとマイナスの数値が出ます。そこで大麻の繊維を携帯電話に取り付けて測定するとプラスの数値にアップするという結果が出ているのです。また電磁波シールド測定では大麻布の電解および電磁波シールド効果で、大麻繊維が電磁波に影響されにくい繊維であり、電磁波に対してある程度の中和効果が認められると言う測定結果が出ています。
参考:麻ことのはなしP 39
電磁波から逃れることは相当難しい現代社会、ノマドワーカーもヘンプを身に纏って仕事をすると電磁波によるストレスが少しは中和されるかも知れません。私はPCワーク中、麻炭水を飲んだり、PCの下に大麻布を敷いて作業しています。麻炭には、電磁波を吸着する作用があります。詳しくは☟ 麻炭の凄まじい解毒力。炭といえばなんでしょう?冷蔵庫の消臭や、ご飯に入れて炊くとふっくらと美味しく炊ける。お風呂に入れるとポカポカする。水がまろやかになる。そんなところでしょうか?私はその程度の知識でした[…]
夏だけじゃない、ヘンプは冬にもいい。
夏は涼しく、意外にも冬には保温効果を持つのもヘンプの特徴。一年中身につけることのできる繊維ということですね。抗菌作用も強く、カビに強いのも特徴です。
私もヘンプ100%の服を持っていますが、年中常夏のここ、カンボジアで一番快適に過ごせると感じています。
見た感じ目の荒い生地なのでそんなに強そうには見えないのですが、これももう、かれこれ6年くらい着ていますが穴も開かず。
肌寒い時期はインナーに。
身につけてる感覚がないから、快適。まずは下着から。
ヘンプ100%で衣料品となると高価なものなのでそうたくさん持つことはできませんが、せめて下着だけ。
一番肌に近い部分だけでもヘンプにすることにより何か変化が起きるかもしれません。
寒いネパールでも、ヘンプの服はとても快適でした。ネパールではヘンプの生地がそこらへんで手に入るのです。夢のような話ですが、本当です。
そしてヘンプ生地の大きな特徴は、身につけている感覚がない。というところ。それくら地肌になじむのです。
嫌な匂いがつきにくい
またここ、カンボジアでは、長いながい半年間に及ぶ雨季が毎年襲ってくるのですが、ありとあらゆるものがカビ臭くなります。
仕方ありません、毎日雨ですから、洗濯物が乾くはずもないのです。
そこで、一番匂いを発するのが綿(コットン)なのです。
残念なことですが、雨季を越したら買い換えざるを得ないレベルです。
オーガニックコットンも台無しです。
ヘンプはその辺ありがたいことに、匂いが付きにくいのです。
ここカンボジアも、おそらく以前はたくさんのヘンプが栽培されていたと予想します。
余談ですが、以前住んでいた家の土地のオーナーであるカンボジア人の方は現在60歳手前。彼が子どもの頃は当たり前のように麻を育て、葉っぱを日常的に食していたと言います。今ではここカンボジアも栽培することは一応、違法です。
オススメのヘンプ衣料店
リネンでもラミーでもなく「ヘンプ」を売りにしているお店があります。素晴らしいですね。身体の中にヘンプを取り入れるのももちろん、大切です。しかし経皮毒など考えると、手当てには内用手当と外用手当が必要なように、毎日身に付けるものですから肌に触れるものも大切にしたいものです。
以下、オススメのヘンプ衣料を紹介いたします。
Payaka
知人のお店でヘンプを使って服作りをしています。100%ヘンプ、ヘンプコットンなど。
そしてすごいのが完全草木染めの商品も多数(洗濯方法に注意)。
メンズ、ウィメンズ、子ども服、下着、マスク、となんでも揃っています。
ヘンプ素材に草木染め、そうあるものではありません。
せっかくのヘンプ素材にケミカル染め、なんだか少しもったいないような気もしますよね。
草木染めが施されるということは、その植物の薬効を皮膚から経皮摂取できるということ。
つまりは身を守るために身に纏うのです。
またちょっとした自然食品なんかも。お店は静岡の浜松にありますが、楽天にもショップを持っていますので、ぜひ覗いてくださいね。
GOHEMP
上記のPAYAKAよりももう少し都会な感じのデザインで、メンズ商品が多いです。我が家も相方くんが愛用中。
魅力的なのがヘンプデニムを扱っているところ。ヘンプ✖️コットンでできたデニムパンツ、履き心地も最高なようです。
しかし注意したいのがポリエステルを含む商品もあるので良く見てから購入しましょう。以下で紹介するものはポリエステルを含まないモデルです。参考にしてください。
●ヘンプデニムFIT
COTTON73%HEMP27%
●ヘンプデニムくるぶし丈
COTTON90%HEMP10%
●ヘンプデニムベーシック
COTTON73%HEMP27%
●LEAF WAVE CARDIE
HEMP55%COTTON45%
●ヘンプコットンベーシックTシャツ
カラーバリエーションあり。オーガニックコットン使用。
HEMP55%ORGANIC COTTON45%
●ヘンプコットンベーシックTシャツ
カラーバリエーションあり。オーガニックコットン使用。
HEMP55%ORGANIC COTTON45%
まとめ
・電磁波中和
・ホゥ射能中和
・90%以上のUVカット率
・抗菌作用
・カビに強い
・匂わない
⚠️人が着た服は気持ちが悪い。という方にはお勧めできない記事になっています。 古着をオススメしたい、3つの理由 私がものすごいファッションオ[…]