【草木染め】は薬効染め、服は着る薬で外用手当となる。草木染めは植物の薬用効果を肌から吸収するのが目的で始まった。
草木染めってそんなすごいの?
商店街の婦人服ブティックのイメージ。
そんなことありませんか?
鶯茶房ライフジャーナル、もみじ(@Jun-Momiji)です。
食に気を使い始め、化学調味料や添加物、農薬を気にする方も増えたことと思います。食にそう言った人工的な手が加えられたことを不自然だと感じ、私たちの身体に有害なもので溢れていると知って、家族を守るために「家庭の薬局」である台所のものを一新した方も多いでしょう。
では、箪笥の中はどうでしょう?
古来の日本で繊維の主流は麻。綿が復旧したのは江戸時代初期から。では、衣類に色がつけられたのはいつからでしょう?今や出回る衣類の99%は化学染料で染められています。
服は着る薬であり、「服用」の語源もこのことから来ている
引用:https://miroom.in/articles/handmade/kusaki_history
若干”おばあちゃん”なイメージを持つ草木染め、実は草木によって身を守ってもらうと言う、ものすごく重要な役目を果たしていたのです。食べるものに気を使い始めたら、次は身にまとうものに気を使ってみませんか?
場合によってはアトピーなどの皮膚疾患が改善される場合もあるそうです。草木染めが見直される時期が来たように思えてなりません。今回はそんな草木染めによる薬効のお話です。
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草木染めはお洒落のために布を染めるのではなく、身を守るために行われた染め。
草木染めには様々な植物が使われますが、草木染めの衣類を身にまとう事で、その植物の持つ薬効が得られると言う先人たちの知恵。
以前古着のオススメ記事で”経皮毒”について触れました。
経皮毒とはつまり皮膚から吸収される毒素のことで、化学繊維でできた服を見に纏えば、その化学成分は皮膚から吸収されるというわけです。
ホゥ射能、ケム、農薬、洗剤、柔軟剤、芳香剤、添加物、、今の日本では身を守るのが大変です。
経皮毒の吸収を念頭において考えると衣類の化学物質は経皮にて吸収されますから、天然繊維の草木染めを身にまとえば、自然の持つ力に守られた状態ということになります。
強い木霊の宿る草木は、薬用として使用された。薬草に宿る霊能が、病気という悪霊によってひきおこされた病状や苦痛を人体からとりのぞき、悪霊をしりぞける作用があるとされたのである。当時の衣類などの繊維品は、その色彩を得るための草木を、いずれも薬草から選んでいるのは、この理由によるのである。
前田雨城さんの著書『日本古代の色彩と染』
とても奥が深い話で、草木染めを見にまとうと言うことは、木霊に守られているような、そんな効果があるわけです。
人は誰でも一度は森林の中に入り、とてもリラックスできるようなそんな感覚になったことがあるのではないでしょうか?
電磁波から解放されるにも、裸足で土の上を歩くこと(アーシング)が重要とされています。
海に入れば電磁波はもちろん、コリも解消されます。それらは自然の持つ力に、癒されている証拠ですよね。
石油成分をたっぷり吸収することになる、紙おむつや紙ナプキン、石油でできた下着。
なんと生殖器周りは経皮毒の吸収率が最も高いとされ、女性の場合は腕の内側を1として生殖器周りは50倍の吸収率。
紙おむつや紙ナプキンを使用すれば、それらに使われている石油成分をゴッソリ体内に取り込むことになると言う事。
一番手に入れやすい天然素材といえばコットンですが、コットンは栽培期間中、農薬の空中散布なしでは栽培は困難とされています。布として完成した時点で農薬は残っていないようですが、コットン農家が悲惨な思いをしています。(詳しくは ➖【コットンの闇】その通常栽培コットンは…へ)
化繊でできた下着をつけていても同じことで、化繊はレーヨン、キュプラなどセルロース繊維由来のもの以外(ポリエステル、ナイロン、アクリル等)は石油由来の繊維です。
そして下着には結構な確率で石油由来の繊維が使われています。あなたの下着は何でできていますか?
生まれた時から石油成分、並びに化学物質を一番吸収率の高いパーツから体内に取り込んでいたら、それはそれは大変な事です。
経皮毒の吸収率が高いパーツから、薬効染めを取り入れる。
前述しましたが、特に生殖器部分は経皮毒の吸収率が身体の他のどのパーツよりも高いのです。
裏を返せは、吸収率が高いので、天然繊維の布で草木染めされた
- 下着
- 布ナプキン
- 布おむつ
- 褌
- 股引き
これらを身に付けることにより、その植物の薬効をたくさん吸収できるという事になります。身に付けているだけで、アーシングのような効果が期待できるかもしれません。
全身を天然繊維で草木染めにするのはちょっと難易度が高くなりますが(金銭的にも)、一番肌に触れる下着を天然繊維の草木染めにしてみてみると言うのは、比較的ハードルの低い話です。
昔は古浴衣を布おむつにしていたそうで、その浴衣は藍染めされているのが常でした。
つまり赤ちゃんは藍の薬効をたっぷり吸収していたわけです。
皮膚病や肌荒れにもいいので、おむつかぶれもそう無かったのではないでしょうか。
草木染めで使われる植物の薬効
草木染めの代表といえば、美しいインディゴブルーに染まる藍染め。
Japan Blueとも言われ、藍には抗菌、殺菌作用があり、着物、手拭い、浴衣などは藍染めされてきました。
また藍には生地を強くする効果もあり、ヘンプほど強度のない木綿生地の強化に役立ったのではないかなぁなんて思っています。
植物によって持つ効能はそれぞれ。薬用効果の高い植物を使えば、それだけその薬効効果が得られるということ。
では代表的な植物の効能を見ていきます。なんの効能も持たない植物なんてありませんから、どんな植物で染めてもそれなりの効能は得ることができます。
藍の薬効
- 抗菌
- 防虫
- 肌荒れ/皮膚病
- 冷え予防
- 解毒/鎮痛剤
肌の弱い方、汗ものできやすい方、アトピーに藍染めはとてもいいと言われています。もし、アトピーが食生活や洗剤を変えても改善されない場合は、衣類を見直してみるのも手かもしれません。
殺菌効果があるので包帯にも向いていると言われ、また防虫効果が高くて有名です。
藍染はバクテリアを使い発酵させて染液を作ります。その発酵の匂いはヘビも近寄らないそうで、その昔、野良着は藍染にされることが多かったなんて言うお話も。手拭いも藍染されるのが常だったようで、怪我をしたら藍染の手拭いを巻いておけば、殺菌効果が期待できたようです。
ウコンの薬効
よもぎの薬効
- 血液浄化
- 血行促進
- 冷え取り
- 解毒効果
よもぎは日本を代表する野草の一つで、和製ハーブの女王と呼ばれています。その薬効もなかなかのもの。
よもぎ蒸しと言われる民間療法で不妊症がどこかへ??なんて声も、目にしたことがあります。
子宮、卵巣の老廃物を排出する働きと血行促進効果で子宮と卵巣の状態を良好にする効果が期待できます。
玉ねぎの皮の薬効
茜(あかね)の薬効
- 血液浄化
- 生理不順
- 神経痛
- 保温
茜染めは保温効果があるため女性の腹巻、腰巻に昔から使われてきました。また赤ちゃんの産着としても。
まとめ
コットンの古着をマンゴスチンで染めました。とてもきれいな色に。
こんな風に古着も上から草木で染めてあげることで、強度も上がりますし、とてもいいアップサイクルになります。
マンゴスチンによる薬効は不明です。
これは生成りだった MADE IN EARTH の三つ折りナプキンのオーガニックコットン布ナプキンに麻炭染めを施しました。
思った以上にいい色に仕上がりました。
メイドインアースの三つ折りナプキンは使いやすいのでリピしています。
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口に入れるものと同じく、肌に触れるものも大切です。
草木染めの薬効も、ちょっと取り入れてみませんか?
以下オススメの草木染め製品の紹介です。草木染めの布ナプキン、下着(メンズも)あります。
天然素材のプレーンな下着や布ナプキンを購入して自分で染めるのもいいですが、まずは草木染めの薬効を体験したいですよね。
あるでばらんのシルク草木染め
よもぎは冷え性や生理痛を和らげ血液循環をよくする、和製ハーブの女王でしたね。
その効果を期待して、私もついに手に入れました。
よもぎ染めシルクナプキン!
タイ産のシルクを使用しているそうです。入手してからまだ出番がやってきていないので使うのが楽しみです。
よもぎ以外に茜とびわもあります。
●よもぎ染め、オーガニックコットンシルク布ナプキン
パヤカの下着
以下パヤカは知人のお店です。店舗は静岡の浜松と北タイのチェンマイに。店舗もとても素敵なのでお近くの方は是非、足を運んでみてくださいね。チェンマイより山奥の方、自然に囲まれた土地で草木染めを施しています。
写真は私物のパヤカのふんどしパンツ。フィット感はないので、ラインのでないパンツスタイル(主にデニム)の時に履いています。なのでゆるい感じが気になりません。むしろ快適です。
麻炭染めもあります!ここでは下着を中心に紹介していますが他にもたくさん。詳しくは、 パヤカ楽天ショップ をご覧ください。
私の私物で載せたのと同じものです。
”ふんどしパンツ”と呼ばれるスタイルで、鼠蹊部を締め付けません。
またパヤカのモデルはウエストもゴムではなくて紐仕様。タイトなパンツを履く際には向きませんが、それ以外では何ら問題はありません。レギンスを履くのも、フィット感が出て馴染みやすいかと思います。
縛ったまま洗濯して普通の下着のように使っています。
素材:Hemp(ヘンプ/麻)55% Cotton(コットン/綿)45%
サイズ:FREE:約85~95cm(目安のサイズです。)
¥3,300
Liv:ra(リブラ)
”天然素材の下着はダサい”を覆すリブラの下着。
シルクとオーガニックコットンを使い、このビビッドなカラーリングも草木染め。
みているだけでワクワクするような下着がいっぱい。
シルクの下着って地味でオバさんくさいイメージを持っている人って多いと思う。
公式サイトのみで販売
HIKARI Underwear
オーガニックコットンの下着も野暮ったい物が多い中、
”シンプルだけどスタイリッシュ”
というのがぴったり当てはまるような下着。濃厚でヘビーな色合いがシックでカッコイイ。着心地も良さそうです。
年齢を問わないデザインも素敵です。
在庫廃棄のゼロを目指しす、受注生産を行っています。
販売は公式サイトのみ
HIKARI Underwear公式
SkinAware
お肌に触れる裏地は柔らかなカットソー生地で優しく包み込みながら、表地はサラリとした布帛生地でスタイリッシュな印象のデザインです。
みつる工房の草木染めヘンプコットンT
こちらも草木染めヘンプ衣料を扱うお店です。下着はありませんが、Tシャツやショールが充実している上に、男性が着ても渋かっこいいデザインが豊富です。麻ショールもありますが、こちらで扱われている麻表記は全て本麻(ヘンプ)とのことです。素晴らしい!
●藍染めのヘンプコットン Tシャツ
”綿と麻の混紡のヘンプコットン。
この生地は藍染めの発色も非常にいいです。
藍染めの鮮やかさが際立ちます。
この一本木のシンプルな柄が地色を引き立て、
また地色の鮮やかさが白抜きの柄を引き立てます。
技法は「抜染(ばっせん)」先に地色を入れて、
柄を染め抜く方法です。その後にもうひと手間、
柄の中にグラデーションを入れています。”
-楽天サイトより抜粋-
素材:ヘンプ35% 綿65%
サイズ:P〜XL
¥8,740
●藍と柿渋染めのヘンプコットンTシャツ
”ヘンプコットンのTシャツに藍渋染めで樹を染めました。藍渋染めの深い色目が特徴です。堅牢度(色のもち)も比較的高く、染め下も丈夫なので長い目で楽しめるTシャツです。”
-楽天サイトより抜粋-
素材:ヘンプ35% 綿65%
サイズ:P〜XL
¥8,740
みつる工房さんは他にも色々、ECOバック、ストール、マスク等々色々揃っており、どれも素敵です。
【ヘンプ素材の魅力】最もエシカルなヘンプ素材の特徴と一般に出回る「麻」はヘンプではないという話[caption id="attachment_5259" align="aligncenter" width="1080"] 上下 パヤカ[…]