精製繊維テンセル/リヨセルの可能性 自然素材マニアが選ぶ本当にエコと呼べる天然由来の繊維 レーヨンと何が違う?

  • 2022年8月12日
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精製繊維テンセル/リヨセルの可能性 自然素材マニアが選ぶ本当にエコと呼べる天然由来の繊維 レーヨンと何が違う?

竹レーヨンが実は環境に優しくない。

これは2015年、Yahooニュースにもなるほど大きな問題になりました。

竹自体はエコな植物であるけれど、

  • レーヨンは製造過程で有害物質を使用するうえ大気を汚染するため、原料が何であれ「環境にやさしい」繊維とは言えない。
  • 製品化後のレーヨンが原料である竹の抗菌性(製造過程で使用する物質による抗菌性ではなく)を保持することを証明する科学的な証拠はない。
  • 自治体のゴミ回収など一般的な方法で廃棄した場合、妥当な短期間では土に返らないため、生分解性があるとは言えない。

というのが問題でした。

でも、竹素材を売りにしているところって全部当てはまるような…

 

 

素材バカ
鶯茶房ライフジャーナル、もみじ(@jun-momiji)です。

 

竹繊維についてのこの知識はあったのですが、レーヨンと似た再生繊維(厳密には精製繊維)である

テンセル/リヨセル(以下リヨセル)

については、あまり知識がなかったので掘り下げてみました。

 


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リヨセルは環境について最先端をいくブランド、パタゴニアも指示している繊維。

 

 

私がリヨセルについて知ったのは、Twitterで竹繊維の疑問についてツイートしたことがきっかけ。

竹リヨセルで下着を作ろうと活動しているありー@エシカルコーチ(@unleash____)さんのコメントでした。

そこからかなり月日は経ってしまったのですが、やっとこうして記事にする時間が取れました。

調べてみるとリヨセルは、環境保護を第一に考えるブランド、パタゴニア でも注目されています。

何が違うの?レーヨンとリヨセル

細かいことを説明しても複雑になるので、簡潔に説明すると

レーヨン=再生セルロース繊維 製造過程で多くの有害物質を使用し大気汚染につながる(人体にも影響あり)
リヨセル=精製セルロース繊維 レーヨンに比べ少ない薬品で、尚且つ溶剤を回収/再利用

おそらく見た目で違いを判断するのは難しいかと思います。

どちらもシルクのような光沢と滑らかな肌触りが特徴的。

誰もが気持ちいい!と感じるような、そんな素材です。

 

原料となるのは両者とも”木材パルプ”

 

しかしパタゴニア のサイトにはレーヨンはそもそも竹を原料に作られる。と明記されています。ちょっとこの辺の詳しいことはわかりません。また、レーヨンとして製品化されてからでは、原材料に木材パルプが使われたのか、竹が使われたのかはわからないとも言います。

対するリヨセルの原料となるのはユーカリの木。

ユーカリもまた、生命力が強く農地として優れないような土地でもスクスク育ち、ユーカリからは無駄を最小限に抑えながら最高品質の繊維を産出することができると、パタゴニアは主張しています。

 

 

根本的にレーヨンとリヨセルは似ているようで違うのですが、大きな違いは人体への影響と環境負荷ではないでしょうか。

 

 

レーヨンの問題

レーヨン製造時に溶剤として使われる二硫化炭素は、ヒトの生殖器系 に障害をおよぼすことが知られている有毒化学物質で、工場で働く 人びとを危険にさらし、また大気放出や廃水を介して環境を汚染する可能性があります。

工場における二硫化炭素の回収率はおよそ50%で、つまり約半分は環境中に流出している ことになります。ビスコース法(レーヨン製造時の主な方法)ではこの他に水酸化ナトリウムや 硫酸など、潜在的に危険な化学薬品が使用されます。 

 

コットン同様に人体に対する害が大きそうです…

竹レーヨンがヒンヤリ感じるのは、竹の性質ではなく、その薬品のおかげ?

person holding clear drinking glass with brown liquid

私も知らずに購入した竹レーヨンの生地を持っています。

持っているからこそ、こんな記事を書いているのですが、実際本当にヒンヤリと冷たく感じるので、当時はこれを夏場のシーツにしたら気持ちよく眠れるだろうなぁ〜なんて思っていました。

これはどこにも載っていない話ですが、ヘンプでも同じことが言われています。

中国で紡績されるヘンプの生地は苛性ソーダを使用します。手早く効率的に繊維を取り出すためです。

日本で伝統的に作られるヘンプ布は苛性ソーダを使用せず、時間をかけて繊維を取ります。

ヘンプ布がヒンヤリと感じて夏に気持ちがいい。

これは日本の伝統的なヘンプ布を作る人から言わせると、本来暖かく感じるもので、薬品を使用するからヒンヤリと冷たく感じる。

そう主張する声があるのです…

 

リヨセルの魅力 溶剤の99%は再利用

リヨセルを作り出すプロセスは、環境に配慮し生態系への影響を抑えた工程となるように開発されています。

製造工場から出るのは繊維と水のみ。

繊維を生み出す溶剤はレーヨンに比べ人体に影響がなく工場で回収され、その99%は再利用されます。

しかし溶剤に石油由来のものが使用されることは確かで、パタゴニアはそこが次の目標だとしています。

 

 

リヨセルを着てみました

Studio Clipのコットンリヨセルパンツ

衣服は中古が99%の私ですが、先日リサイクルショップで偶然にもリヨセルのパンツに出会ったのでありーさんのコメントを思い出し、購入してみました。

ちょうどカラーパンツを探していたのです。

履いてみると生地は柔らかく、南国で履いていてもポリエステルのように熱が篭る感じはありません。

思ったより快適!

調べてみると吸湿性も高いとのこと。どうりで化繊独特のモワッとした感じがないわけです。パタゴニアがスポーツウェアに採用するのも納得です。

そして強度もあるのがリヨセルの魅力。

ただし、摩擦に弱い&水分を含むと硬くなる(と言われていますが、普通に洗濯してもなんともありません…ネットに入れていますが)

そしてドレープ感があるのでテロンとした感じも特徴です。

カジュアルになりすぎない、大人のラフスタイルに活躍しそうです。

素材を見て衣類を選ぶ私ですが、リヨセルも仲間に入れて行こうかな。

 

本当にエコなのか見極めよう

サスティナブルやエシカルというワードが流行っている今、流行りに乗って

“なんちゃって”

もたくさん出て来ています。

本当にエシカルでサスティナブル、エコであるのかは消費者の目利きが重要に。

私はお金を“なんちゃって”に落としたくないし、

いいお金の循環を作りたい。

本物を本気で頑張って作っている人にお金を落としたい。

そう考えるので、

情報をシェアしたいと思います。


参考文献:
ーthe footprint chronicles
ーhttps://kore-kara.com/bamboo/
ーhttps://news.yahoo.co.jp/byline/tanakamegumi/20151215-00052444

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