【シルクの現実】遺伝子組み換え/ゲノム編集の実験台だった…?そのシルク、大丈夫ですか?
高級繊維の一つとして有名なシルク
蚕の作る繭から作られることは有名ですが、蚕も長いこと人間に改良され続け、人間の理想の絹糸を出す蚕に成長した、
”最も家畜化改良が進んだ生物”
とも言われているのです。
シルクは解毒に非常に有効とされ、シルクの下着や靴下を履けば、悪いところに穴が開く。と言われ、実際に多くの方が穴の開く経験をしているようです。
そんな解毒効果を持ち、極上の肌触りを提供してくれるシルクですが、今では然程高級でもなく(もちろん中には超高級シルクもあります)かなりリーズナブルになりました。
と、言うことは…..?
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蛍光シルク
2008年、初めての遺伝子組み換え蚕は、クラゲの緑色蛍光タンパク質を組み込んだ”光る蚕”だった。同年にはニットのワンピースやジャケット等、ジャガー通りのタペストリーやランプシェード等のインテイリア用品で試作。
2009年には大量飼育が始まり、
2016年にはファッションショーでも披露され、好評を博した。
モンスターシルクと呼ばれるクモ糸シルク(強靭シルク)
2014年、蚕にクモの遺伝子を導入し、クモ糸シルクを量産できる「モンスターシルク」技術の商品化に近づいた。
蚕の染色体にクモの特定の遺伝子を導入することで作られる。
糸の柔軟性、強度、靭性はDNAの塩基配列を操作することで変えられる。
クモ糸は強度が非常に優れているので医療用の縫合糸、軍用、アンダーウェアなどに使われる可能性
参考:WIRED.jp
ゲノムシルク
2018年、熊本でゲノム編集などの技術を用いて、大量の蚕を飼育する正解初の大規模養蚕工場が稼働し新たな可能性として注目されている。
参考:https://www.cropozaki.com/blog/archives/16285
蚕へのゲノム編集技術は現在研究が進めれられている最中で、今後のシルク改変においてもゲノム編集技術の適用と利用価値の高まった開発が期待される。
….期待されてしまっているようです。
ゲノム蚕は様々な形に加工される…
シルク水溶液
塩化カルシウム濃厚溶液や臭化リチウム水溶液などに溶解し、透析してシルク水溶液となり、そのまま化粧品などの原料で使われる。
シルクフィルム/スポンジ
シルク水溶液から作られる。肌触りが滑らかなため、香粧分野での利用が進められている。
遺伝子組み換えコットンの飼料を食べた牛の製品がスーパーに並ぶのと同じように、
ゲノム編集された蚕が生産したシルクは化粧品などを通して私たちの生活に組み込まれていくようです。
もちろん、野生のカイコもいます。
家蚕と野蚕、家畜化された家蚕シルクは飛べない蛾となる。
一般に出回るシルクは養殖の魚同様、家畜化されており家蚕(かさん)と呼ばれます。対する野生の蚕が野蚕(やさん)。後者はもちろん自然界で生きているものですが、前者は人間の世話なしで生きていくことは、できません。ひたすら桑の葉を食べ続け、仮に羽化したとしてもそれは、
”飛べない蛾”
となるのです。
シルクの産地で見極めることができるかもしれない
2008年に日中共同によって解読されたカイコゲノム情報を利用し、遺伝子組換えカイコを用いた遺伝子機能解析による基礎研究と、それを活用した応用研 究が、飛躍的に発展した。
とあるシルク製品を取り扱っているところに問い合わせたところ、そちらはタイ産のシルクを使用しており、タイでは伝統的な方法でシルク生産が行われている。とお返事をいただきました。
光るシルク開発には、今につながる裏がある。
光るシルクのその目的は、蚕やシルクを光らせる技術が確立すれば、蛍光タンパク質に限らず他の様々なタンパク質を蚕やシルクに導入することが可能であることを示すためであった。現在、遺伝子組み換え蚕の「昆虫工場」としての利用が期待されている。
シルクタンパク質の代わりに、
診断薬、化粧品、ヒト・動物用医薬品の原料となる組み換えタンパク質を、蚕に作らせようという利用法である。
すでに,骨粗鬆症やアルツハイマ ーの診断薬や化粧品は実用化されており、
- フィブリノゲン
- ワクチン
- 難病治療薬
- 抗がん剤等の医薬品
を、国産技術で安く提供し、医療費削減や国民の健康に貢献す ることが期待されている。
蚕によってかなりゲノム編集の実験はされていたようです。そしてこれから、蚕は”組み換えタンパク質”を作るよう、さらに改良されるでしょう。果たして、”飛べない蛾”となる蚕が生産したシルクが化粧品となり、私たちの皮膚から吸収され何も問題はないでしょうか?
皆さんは、どう感じますか。
シルクの特徴とワイルドシルクシルクと言えば、化繊とは異なり肌に潤いを与え身に付けるだけで美肌になれるとか、デトックス力が強いとか、敏感肌にもいいとか、いろいろ言われていますが、そのシルクの持つ”チカラ”を実感するのにどのシルクでも同[…]